伊豆までひとっ飛び
少し時間が経ってしまいましたが、冬にも行った伊豆の友人宅に
再び行ってきました。
今回行きは1人でのドライブ。
9時頃に自宅のある東京を出て、昼前には沼津ICに着いていました。
わずか2時間余りの小ドライブでしたが、車の運転好きな私にとって
そこそこ満足出来る丁度良い距離の快適ドライブでした。
今回の目的は何と言っても4月に手に入れたという友人の陶芸のアトリエ
を訪ねる事と、いつもの美味しい食事とお酒。
前回同様、車に大きめのクーラーボックスを積み込み、自宅で下ごしらえを
した料理や、お土産代わりのホームベーカリーで焼いた自家製のパンを
ぎゅうぎゅうに詰め込んでの訪問。
友人お気に入りのマクロビオティックの農家カフェ「あぐり」で美味しい
ランチを頂いたあと、足りない材料をスーパーで買い込み友人宅へ向かい、
仕事を終え新幹線で移動した友人も到着し、いざ調理!
今宵のメニューは
●有頭海老のソテー、バルサミコ酢ソース
●自家製花巻(中華パン)
●セロリとニンジンと香菜のアジアンサラダ
●茹で塩豚の北京ダッグ風
●カボチャとレーズンとクルミのクリームチーズソース和え
●ピクルス2種(赤タマネギ、らっきょう)
写っていないけれど・・
●エスカルゴのガーリックグリル
海老のソテーは冬に訪問した際に友人が作ってくれて、
その余りの美味しさに家で再現し、花巻をちぎってソースに
付けたらもう絶品!・・なので、私のリクエストで友人が再び
作ってくれました。
それに馬鹿ウマのドイツワインも次々に開けてくれて、
数え切れない程の乾杯を交わしつつ、数ヶ月ぶりの再会を楽しみました。
食事の後は当然階下にある天然温泉に直行。
エレベーターで下に降りれば滾々と湧く温泉があるというこの環境。
あぁ・・・本当に羨ましいです
翌日は友人の旦那(ドイツ人)の大好物のメゾンカイザーの
パンォショコラと果物で朝ご飯。
とにかく美味しいパン屋が近くに無い事が友人夫婦の目下の悩みで、
彼女が仕事で東京に来た時は、これでもかとPaulでパンを買い込んで
帰るらしいのですが、ホームベーカリーでも十分美味しいパンは焼ける
んだよ!と力説したのですが、やはりデニッシュ系となると確かに面倒
だったりするんですよね・・私も。
その後、何やかやと不具合の映像機器の配線やら設定やらをしている
うちに時間が過ぎ(女にしてはメカ好きなもんで配線大好きなのです)、
気付いたら午後に・・・
慌てて支度をして今度は友人が定期的にお料理を習っているという
彼女イチオシのマクロビオティックのレストランtutty cafeへ向かいました。
何か食べてばっかりですが、身体に良いものは負担無く胃に収まるのが
実感出来るような素晴らしいランチでした。
玄米も大豆ミートを使った汁物も目から鱗の美味しさです。
お野菜は自家製無農薬野菜をふんだんに使い、どれも
素材の特長を生かした料理法で参考になる事ばかりの一皿でした。
木のスプーンは口当たりが気に入り即購入!毎日愛用してます。
ランチの後は今回の最大の目的である友人のアトリエにようやく移動。
アトリエは海沿いの国道から少し入ったところにある古い一軒家。
結構傷んでいたらしいのですが、最低限の手直しでなかなか
素敵なアトリエになっていました。
荒れ放題だった庭は大きな石を取り除き整地して、可愛い畑に
姿を変えていました。
凝り性な友人は農協の家庭菜園教室に通い、一から丁寧に畑作り
をスタートし、今ではジャガイモ、トマト、シシトウ、とうがらし、ハーブ類
などなど結構な数の野菜が元気に育つ畑になっていました。凄い!
彼女のセンスの良さが光る素敵な空間でした。
子供椅子の上にある花瓶はもちろん友人の作品。
家具はスイスの自宅やイタリアの別荘で使っていたものを
運び込んだものも多くあり、それが日本の古い家に自然に馴染んで
いるのが面白いなぁ・・と思ったり。
スイスの工房から陶芸に使う土も運び込んだというのを聞くと、
今更ながら友人がプロの陶芸家になった事を実感しました。
だって、最初に出会ったのは同じ学校の生徒としてだし、
その後は彼女は演劇の世界に足を踏み入れ、結構アンダーグラウンドな
演劇好きの間では人気女優だったりもした事もあって、今では時代の寵児
になってしまった作家や役者と芝居を作っていた頃の印象が強く残っていて、
海外生活が長く離れていたせいか、未だに陶芸家に転向した事に実感が
湧かなかったのです。
そしてようやく今回の伊豆入りの本題に・・
実は12月に行う母の三回忌にお返しする品物を出来れば彼女の作品に
したいと思い、そのうち合わせも兼ねての訪問だったのです。
彼女も花好きの母にちなみ花器と花の種をセットにしたらどう?とか、
心動かされる提案をしてくれたりして、話は盛り上がったのですが
結論は珈琲好きだった母にちなみコーヒーカップを焼いてもらう事に決定。
この白いカップをベースに少し手を加えてくれるそうで今から楽しみです。
これに母の大好きだった珈琲専門店の豆とお菓子をセットにして
贈ろうかと計画中。
そうなると、じゃぁ入れる箱は?とか、挨拶のカードは?とか、
ラッピングはどんなのにする?とか、凝りだしたら際限なくなりそうで
正直今から怖いのですが、年末の三回忌の法要は恐らく親戚に
来てもらう最後の法要になると思うのと、江戸時代から続く我が家の
古いお墓の風化が酷いので、これを機に立て直すという事もあり、
単純に三回忌だけではない法要になるので、お返しやお食事など
手を掛けられる所はキチンとしたいと思っていて、そういう意味でも
今回の友人の協力は本当にありがたいものでした。
静かで緑と陽が燦々と降り注ぐ気持ちの良いアトリエで、つい時間も忘れ
話し込み、気付くと急いで戻らなきゃ・・・・!と焦る時間に。
再び碧い海が広がる湾岸線を走らせ彼女の自宅に戻り、勧められるがまま
温泉でひとっ風呂。
一泊二日の短い旅でしたが、身体に良いマクロビオティック料理で
舌と心を満たし、友人と時間を忘れる程しゃべりまくり、伊豆の自然に
癒された2日間でした。
夏の間バカンスでヨーロッパに戻るらしく、留守の間使って良いよ〜
なんて言うもんだから、半分本気にしちゃいそうです。
あぁ・・・でも一日の終わりを海に沈む夕日を見ながらぼ〜っと出来る
この環境は私の人生の理想そのものなんだよなぁ。
またもや海のある環境への東京移住計画の野望がムクムクと膨らむ私でした。
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