夢の跡
夢のようだったフィギュア漬けの一週間もエキシビジョンをもって終了してから早数日。
結果的にフィギュアの道に引きずり込んだ妹と毎日「今日は男子のショートだ」「明日はとうとう女子のフリーだよ」と浮き足だった日々も終わりました。
終わってみると男子シングルは高橋が銀メダル、注目の女子シングルは安藤美姫ちゃんが金メダルで真央ちゃんは銀メダルで、中野由加里ちゃんも5位入賞というホスト国の面目躍如という結果に終わり、十数年前には例えば伊藤みどりだったり、本田くんだったりと誰か一人が日の丸を背負い世界で戦っていた時代が嘘のように、フィギュア大国になった日本フィギュアの現状にただただ驚かされました。
ただ一つご贔屓のアメリカのジョニー・ウィアー選手が思うように結果を残せず、期待していたエキシビジョンにも出場出来なかったのが残念でなりませんが・・それも競技の世界の現実。(涙)
ジョニー君もショートで4位につけ、3位の高橋とも僅差だったのでフリーさえ実力を出し切れば、十二分にメダル圏内に付けていたのですが、どの選手も当然この世界フィギュアに照準を合わせてくるのですから簡単に勝たせてくれる訳ないですよね・・
今回競技に臨む選手たちを画面を通して見ていて、今までと大きく違っていた事が一つだけあります。
今まではオリンピックなどでココでこの選手が失敗してくれたら贔屓の選手が勝つという場面になると、やはり悪いとは思いながら心の何処かで他の選手のミスを望んでしまっていたような場面でも、今回のように生で早朝から練習に励む各選手の姿を見てしまうと、今までと同じような気持ちにはどうしてもなれませんでした。
此処に居るのは自国の大会を勝ち抜き、世界のフィギュア選手の中でもたった一握りの選ばれた選手たちのはずです。その誰もが躰が起きていない早朝からリンクの上に立ち、限られた時間の中で必死に技を磨こうと切磋琢磨する時間を積み重ねた末に、このリンクの上に立つ権利を得て来日した選手ばかり。
その事を思うと、軽々しい気持ちで「頼むから転んでくれ」などとは口が裂けても口に出来ないのです。
エキシビジョンが終わって日曜の夜のニュースバラエティ番組の中で有名な経済アナリストの人が、正直なとこ相手の失敗を望みませんでしたか?と安藤、浅田両選手に聞いているの聞いて、その無神経さに思わずチャンネルを回してしまいました。
(訂正)録画をしていた妹が後日観た所によると「キム・ユナ選手が転倒した時にやった!って正直思いませんでしたか?」って聞いていたそうです。おかしいよこの人。
子供の頃から互いの懸命な姿を間近で見てきた二人が、いま時を経てこうしてライバルとしてリンクに立った時に、相手の失敗を望むよりも自分の力を出し切る気持ちの方が優るはずだと、綺麗事ではなく本気でそう思うのです。
自分に勝てなきゃ人の上になど立つ事は出来ない、どの世界でもそうなのでしょうがアスリートの世界はその最たるモノでしょうね。
22年ぶりに東京で開催された今回の世界選手権は、私にとってただミーハーな気持ちで見ていたフィギュアをより興味深いモノ、断ち難いモノにしてくれました。
気付くと一冊また一冊と手元にフィギュア関連本が増えていました(笑)
また物を増やしてしまった・・ホント悪い癖です。





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